2009.07.14
原告の小山冨士夫です。 よろしくお願いします。
僕は、コミュニティワークこッからで働いています。
僕の給料は一日650円で、一ヶ月に、だいたい1万3000円くらいです。それと年金8万6000円で生活しています。
僕は一人で暮らしています。生活は苦しいです。ぜいたくは何もしないけど、いつもお金が足らず、最後には父にたのむしかありません。父も年をとっています。将来のことを考えると、とても心配です。
障害者自立支援法ができて、僕たち障害者は、作業所へ仕事に行くのにも、お金を払わなければいけなくなりました。
障害者自立支援法ができるまでは払わなくてよかったのに、急に払わないといけなくなりました。働いて、給料をもらって、自立するために、仕事をしているのに、負担金を払うのは、おかしいと思います。
負担金を払うたびに、何のために働いているのか悲しくなります。
障害者以外の人が、働きに行くのにお金を払うことなんてないのに、なんで、障害者だけがこんなに苦しまなければならないんだろうと思います。
もし減免制度がなくなって、1割の負担金を払わなければならなくなったら、もうこッからに通えなくなります。絶対に困ります。障害者「自立支援法」というけれど、自立するためのサービスを使えば使うほど負担が重くなるなんて、全然自立を支援していないと思います。
こッからで働いているから、僕は安定しています。これまでは、入院や退院をくりかえしたけれど、今は仕事を頑張れるので、僕は、精神的に、安定していると思っています。
僕はこッからの紙漉印刷班で、7年目になりました。
牛乳パックを細かくちぎって、5時間から6時間かくはんして、それを水切りして、タネを名刺のワクや、はがきのワクに入れて作ります。紙漉班のみんなで、ぶんたんして、がんばっています。
初めてパソコンも覚えて、名刺の印刷もできるようになりました。県庁の職員さんにも、学校の先生にも注文をいただいています。とてもやりがいがあります。
僕は、これからも紙漉班で仕事をしていきたいです。
応益負担が、払えなくて、作業所をやめていく人もいます。
負担金が払えなく、1人在宅で、家にいる仲間もいます。
本当に、応益負担の制度が、一日も早くなくなればいいなと思います。
僕は、僕のためではなく、応益負担で苦しんでいる他のたくさんの障害者のために、応益負担をやめてほしいという声を上げることにしました。
裁判官の皆様、自立支援法で苦しんでいる障害者の声をおききください。どうかおねがいいたします。