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2012.11.11
障害者にも平等な社会めざそう
きょうされん奈良支部が10・31行動
障害のある人もない人も平等に権利を受けられる社会をめざそうと10月31日、きょうされん(共同作業所の全国的な連絡会)奈良支部が10・31奈良行動を行い約50人が参加しました。
2005年10月31日に障害者に応益負担を強いる障害者自立支援法が強行成立されたことから、障害者団体はこの日を忘れないと、東京で毎年のように大フォーラムを行ってきましたが、今年は地方でそれぞれ開くことになり、奈良で初めて開催しました。
集会では、奈良県障害者福祉連合協議会会長で、社会福祉法人「こぶしの会」理事長の藤井正紀さんが奈良での障害者の権利獲得の歴史を報告。藤井さんは、障害者の権利条約を批准する前提になる障害者差別禁止法が来年にも上程されるとして、仕事や年金、医療などで意見を出し、障害者の願いや実態を広く知らせていくため、みんなで行動をとよびかけました。
参加者も発言し、自立支援法廃止を求めて裁判闘争をした小山冨士夫さんは「障害者総合支援法は自立支援法より悪くなったと思う。障害者の暮らしはものすごく悪い。ぜひ支援を」と訴えました。また「一般企業で働いているが、上司との関係がしんどいときがある。乗り物の切符は割引だが定期には割引がないのにびっくりした。これからもがんばる」などの意見が出されました。最後に障害者総合支援法を積極的・抜本的に改善して、世界に誇れる制度にしたいとの願いを込めた「支えがあれば」というアピール文をみんなで読み上げました(写真上)。
その後、会場から近鉄奈良駅まで障害者の権利拡充をアピールして行進しました。近鉄奈良駅前では障害者総合支援法の見直しや、障害者関連予算の拡充を求める請願署名をよびかけました(写真下)。
きょうされんの島耕治さんは「初めてのパレードでしたが、みんな楽しみに取り組みました。積極的に発言しましたし、これからも外にアピールする行動をしたいと思います」と話していました。