2012.11.01
障害者の就労問題などを考える集会が31日、奈良市の県教育会館で開かれた。身体障害者ら約50人が参加。障害者が働ける場が少なく、就職しても給与が安い実態などを報告した後、同市内で障害者関連予算を先進国の平均レベルまで拡充することを求めた街頭署名やデモ行進を行った。
集会では最後に「特別なことは要りません。当たり前の暮らしがしたいのです」とのアピール文を読み上げた。そして、デモ行進では「障害があっても働きたい」「障害者の権利を向上させよう」とシュプレヒコールを行い、通行人らに障害者が抱える問題を強く訴えた。
参加者の一人、奈良市の小山冨士夫さん(56)は、「給料は上がらないし、差別もたくさんある。苦しんでいる障害者を助けてほしいです」と話した。 【芝村侑美】