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2010.12.03
12月3日、国際障害者デーの今日。きょうされんでは全国各地で署名活動や要望活動が行なわれました。奈良支部でも、当事者の生の声を伝えよう!ということで、県への要望活動に行きました。障がいの分野に問わず、県内各地7施設から、35人の当事者の方々と職員が集まりました。障害者自立支援法の廃止と新法についての要望項目として、市長、県知事に宛てたもの。利用者部会準備会で挙がった当事者からの要望を伝える機会となり、当事者からの発言も活発にされていました。
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2010年12月3日
奈良県知事
荒井 正吾殿
きょうされん奈良支部
利用者部会準備会一同
奈良県への要望事項
きょうされん奈良支部 利用者部会準備会であがった、地域で働き、生活していく中で困っていることを以下に記します。
(働くこと)
○働く場所をもっと増やしてほしい
○給料を増やしてほしい
○施設を広くしてほしい
○施設の設備整備ができるよう、補助金を出してほしい
(暮らすこと)
○ずっと住める場所がほしい
○ヘルパーさんの点数をあげてほしい
○移動支援をもっとしてもらえるよう、増やしてほしい。旅行にも行きたい
○電車での移動について、手帳を使って利用できるようにしてほしい
(まちづくり)
○エスカレーターをつけてほしい
○公共の場所のトイレをきれいにしてほしい
○西大寺の踏切の待ち時間が長い
○観光シーズンは観光バス専用道路を作り、混雑しないようにしてほしい
(その他)
○地デジへの移行に伴って、視覚障がい者には欠かせない、音声機能がついたテレビを購入するための助成をしてほしい
以上
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2010年12月3日
奈良県知事
荒井 正吾殿
きょうされん奈良支部
支部長 麻 まり
奈良県への要望事項
I 国に対して以下のことを要望してください。
(1) 障害者自立支援法にかわる新たな法律は、障害当事者、家族、事業者の声を十分に反映させること。
(2) 応益負担制度を導入しないこと。
(3) 報酬は日払いではなく、月払い制にすること。報酬基準額を引き上げ、とりわけグループホーム、ケアホームについては早急に是正すること。
(4) 障害区分認定を抜本的に見直し、それを基準にしたサービス利用の制限をなくすこと。
(5) 障害者福祉関連予算を増額し、必要なサービスが受けられるよう基盤整備をおこなうこと。
II 奈良県に対する要望
(1) 奈良県独自の利用者負担軽減措置をおこなってください。
(2) 施設・事業所が適正に運営できるよう、県独自策を講じると共に、人材確保のために支援をおこなってください。
(3) 地域活動支援センターについては、少なくとも移行前の現行制度より補助額を多く設定してください。
(4) 小規模作業所が、新事業体系に移行するまでは、現行の奈良県補助制度を維持してください。
(5) 障害者事業所に対する官公需の優先発注に力をいれてください。社会就労事業振興センターの補助金を継続し、県での職場実習を拡充してください。
(6) グループホーム、ケアホームの家賃補助をつくってください。
重度利用者が安心してケアホームで暮らせるよう、複数支援体制のための加算措置をとってください。
(7) 事務量の増加に対する人員配置、経費補填策をつくってください。
(8) 障害者の制度利用を適切に支援できるよう、相談体制や機能を充実させてください。また、実態に合った制度利用が出来るようにしてください。
(9) 地域生活支援事業の利用者負担の実態をつかみ、非課税対象者は国に倣って無料とするよう、指導、援助をしてください。