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今回紹介するのは「ソーシャルワーカーという生き方 〜15人のキャリアとライフヒストリー〜」著書:鈴木眞理子氏です。
ソーシャルワーカーと言っても、分野も年齢も人生経験も様々な人がいます。共通しているのは、ソーシャルワーカーという枠組みだけ。著者は15人のソーシャルワーカーの人生に接することで、読者のキャリア選択の指針や勇気づけの糧にしてほしいと願います。30代〜50代の年代別に書かれており、時代背景も違います。紆余曲折してきた方も、福祉一筋の道を歩んでこられた方もあります。
著者は「すべてのキャリアはその人の時間とエネルギーで織りなす布のようなものであり、縦糸は自分と家族、知識や資格などの手持ちの資源であり、横糸はキャリアを継続する過程で出会う人々や職場や体験だ」と言います。ソーシャルワーカーの仕事は、対人関係がなければ成り立たないものです。きめ細やかな布を織っていくには、仕事上と自分の生活上でのキャリアアップも必要だと思いました。同時に、ソーシャルワーカーの仕事は、生涯をかけて成長が可能な仕事でもあり、まだまだ人生半ば、たくさんの糸を集めてカラフルな布に仕上げていきたいなと意欲的になれる著書でした。(奥村恵理)