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5月8日(土) 奈良市中部公民館にて、第5回会きょうされん奈良支部総会を開催しました。当事者や家族、加盟事業所職員ら約50名の方に出席して頂き、無事に終えました。
<第1部>記念講演
奈良教育大学教授の玉村公二彦さんが、「みんなで学ぶ障害者権利条約」のテーマで講演されました。
・以下は講演内容より・
世界中の障害者数は6億5千万人以上で、その人数は増えている。どの国でも10人に1人はなんらかの障害をもっている。戦争や環境が整っていないことによる障害もあることから、生活の中で一生懸命生きる努力することと合わせ、国際的な協力が非常に大事。それは、きょうされん運動の中で追求していることとつながっているのではないか。
障害があるといことはごく当たり前のこと。障害のある人はそれぞれの国で精一杯生きる努力をしている。人間が人間らしく生きていけるよう、国家間の約束事をどういう風につくっていくべきか議論され、国連総会で2006年12月「障害者権利条約」が決めらた。
日本でもモデルとなるような法律・制度を作っていかないといけない時にあるのではないか。皆さんと一緒に条約のことを学び、ここを改善する必要があるのではなど話し合い、奈良版権利条約のようなものを作って、発信できればと思っています。
「日本の障害者は豊かで幸せか?みんなが感じていることはどうだろう?」など、講演中、玉村さんからたくさんの投げかけがありました。会場からは、「一人暮らしで難しいところはあるけれど、こッからで皆でいてるのは楽しい」「趣味で釣りをしている。自分の作ったルアーで魚を釣るのが今年の目標」「給料をアップしてほしい」「グループホームをもっと大きくしてほしいな」など、たくさんの当事者が語る、活気あふれる会となりました。
<第2部>支部総会
総会は、ケアホームひまわりの梅田郁美さんが議長に選ばれ、支部長麻まりさんの挨拶、小山冨士夫さんの障害者自立支援法訴訟報告、きょうされん常務理事木津ひとみさんのきょされん第一次政策提言(案)の基調報告、全国理事小針康子さんの活動方針、梅田郁美さんから予算の提案され、全ての議事は承認されました。
会では、約20年にわたり奈良県でのきょされん運動の顔であり中心的役割を果たしてきた藤井正紀元理事と古木一夫事務局長に変わり、昨年度から全国理事に小針康子さん、今年度から事務局長に島耕治さんが就任し、これまでの運動をさらに大きくし飛躍的にのばすための新しい組織的な試みがとられたこと、また、利用者を中心にした実践・組織運営をしていくことなどが確認されました。