2月21日、奈良県文化会館にて奈良障害フォーラム(NDF)総会&記念講演が開催されました。
テーマは「障害者権利条約批准から2年~どう変わる、どう変える、私たちのくらし・奈良~」です。記念講演は、「障害者権利条約の批准と障害者差別解消の施行で何が変わるか」と題して内閣府障害者政策委員会委員であり弁護士の竹下義樹氏によって行われました。
2006年は障害者権利条約が国連で採択されましたが、日本では障害者自立支援法が全面施行され、応益負担が明文化された年でもあったことから講演が始まりました。権利条約の基本概念を紐解き、障害者差別解消法の特徴とポイントへと移行し、県で制定される差別禁止法との兼ね合いまで解説頂きました。
障害者差別解消法では紛争解決はできないため、これを補完するのが地方の差別禁止法となっていることを知りました。今後は、権利条約と差別解消法が裁判の判定基準となります。これらをいかに普及啓発するか、合理的配慮が実現された好事例の共有化などをすべきである、と締めくくられました。
県会議員・市会議員3名を含む約100人の出席があり会場はいっぱいになりました。今後のNDFの活動を楽しみにしたいものです。 (麻 まり)