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9月21日〜22日に国立京都国際会館にて、きょうされん全国大会 in京都が開催されました。大会参加は4500人。ボランティアを入れると5500人の集会となりました。
オープニングセレモニーは勿論、仲間企画や大交流会では京都らしさ満載で、会場が盛り上がりました。藤井克徳氏の基調報告「今なお続く“二重の不幸”憲法と障害者権利条約を社会のすみずみに」では、呉秀三氏の私宅監置の調査報告から現在のわが国の障害者のおかれている状況や、旧優生保護法について話され、改めて障害者権利条約の内容を会場全体で共有しました。
公開国際シンポジウムは、国連障害者権利条約特別委員会の議長であったドン・マッケイ氏と国連障害者権利委員会の委員長を務められたマリア・ソリダード氏をお招きして行われました。皆、同時通訳機をつけての会場風景は圧巻でした。主会場に入れない方も多く、別会場で見ることとなりましたが、来場者全員にその場の臨場感を味わって欲しかったです。京都の障害者団体からの活発な意見やきょうされん常務理事赤松英知氏の意見にドン・マッケイ氏とマリア・ソリダード氏が丁寧に答え、会場では頷く場面が見られました。
閉会式では大会アピール文が高らかに読みあげられ、満場一致で採択されました。
感想
西川美幸
今回、第41回全国大会in京都に参加して、障害というバリアは世界各国の課題だということを痛切に思い知らされました。
海外からのゲストをお二人お招きして、世界の動向、差別や偏見のお話をされました。現在も続く精神障害者の拘束や、言語として認知されている手話が世界共通でないもどかしさなどを、各々の立場から当事者が論じてくださり意見を生で聴け、尚かつ話を煮詰めて、リアルで良かったです。現実の障壁について、どう潰していくのか、障害者雇用のあり方を抜本的に変えていく必要があるのだなあ、と感じます。
全体的には、障害者が主体となっていたので、肩の力も抜いて見ていれました。
川田 誠
印象に残ったことを箇条書きにしてみました。(1)シンポジウムで足かせをされたマレーシアの障害者の写真には、とても衝撃を受けました。(2)きょうされんの歴史が聴けて良かったです。(3)障害者の人が、世界の統計で10%〜15%いることを知って、思ったより多いなと感じました。(4)精神障害の方の事例を聴いて自分と似ている所があって、自分1人ではないことにほっとしました。(5)国際交流分科会では、ドン・マッケイさんとマリア・ソリダードさんが自国の新しい法律などの話が聴けて勉強になりました。
全体を通して、障害者権利条約がわかったけれど、もっと勉強したいと思いました。
天野長吉
ドン・マッケイさんとマリア・ソリダードさんから海外のことが聴けて、良いことは日本にも入れたらよいな、と思いました。世界の障害のある方への支援が、ヘッドホンから同時通訳で聴くのは初めてだったが、内容がはっきり聴こえて良かったです。良い体験ができました。
分科会では、グループホームの支援にも色々あって、その中でも自分に合った生活の仕方があることがわかりました。グループホームに入ったことが無く一人暮らしをずっとしています。グループホームではいつも支援者の方がいるので安心できることが、ちょっとうらやましかった。
Yさん
一日目に、豪雨災害や大阪、北海道の震災のパネル写真を見て、お家とお店とかがおしつぶされて、本当にかわいそうやなと思いました。
ケロポンズのライブ(仲間企画)もみにいきました。アンコールがあったので、私は舞台の前に出てケロポンズさんと一緒に歌いました。なんか「吉本のお笑い芸人さん」っていう感じでとってもおもしろかったです。
二日目は、「けんこう」の分科会に行きました。
神奈川の施設では、毎月一回体重測定をしたり、毎日体温を測ったりしている等をやっていますよっていうのをスクリーンの写真で見て、わたしは、「すごいな」「ちゃんとレポートも作ってるし」と思いました。