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『空が青いから白をえらんだのです』
奈良少年刑務所詩集 編・寮 美千子 (新潮文庫)
ご縁があって当事業所を見学に来られた寮先生から奈良少年刑務所詩集を紹介いただきました。寮先生は奈良少年刑務所で受刑者に詩のプログラムをされています。この詩集には受刑者の心の奥にあるモノや、葛藤、悩み、優しさなどが映し出されています。
『犯罪者』…なぜそうなってしまったのか?何がそうさせてしまったのか?この言葉の裏にあるモノを考えずにはいられないくらい純粋な、人間らしい詩がたくさん載せてあります。もちろん犯罪は許されるものではありません。ただ、そうさせてしまう社会があるのではないか、救える命があったのではないかと読みながら悩んでしまいました。また、単純におもしろい!うつくしい!と自分自身が感じる詩もあり、楽しみながら読み進めることもできました。
タイトルの「空が青いから白をえらんだのです」は受刑者Aさんは「僕は母を知りません。でもこの詩を読んで空を見たら、僕もお母さんに会えるような気がしました」と語ったそうです。このように詩とその時の様子が短くえがかれています。
あなたならどうのように感じとられますか?
(ジョイアススクールつなぎ 杉本 圭)