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あられまじりの風が時折吹きぬける寒い日でしたが、傍聴券を求めて、たくさんの人が抽選の列に並び、大法廷は今回も超満員。パワーポイントで佐々木育子弁護団事務局長が基本合意の意義を熱く陳述し、その後、小山冨士夫原告が、中央の席から、裁判長をまっすぐ見上げ、しっかりとした声で最後の陳述をしました。(別項に陳述全文)
心を打つ訴えに、涙ぐむ傍聴者の姿もありました。この後、裁判長が和解文を読み上げ、国・奈良市、訴訟団の双方に和解の意思を確認し、裁判の終結を宣言しました。
「(勝訴的)和解」の紙を大きく掲げ、法廷を出て、小山原告を囲む支援者、当事者の晴れ晴れとした表情。これからの新しい運動のステージに向かう意気を感じました。このあと、奈良弁護士会会館に移動し、記者会見。終結集会、めざす会解散総会も引き続き行われました。原告、弁護団への温かい労いの言葉とともに花束が手渡され、奈良での闘いが生み出した成果を、色々な切り口でみなが語り、すがすがしい集会でした。
解散総会では、活動報告、決算報告の承認後、「(仮称)国との基本合意の完全実施をめざす奈良の会」発会の特別提案もされ、全国での結成とあわせ、奈良でも発会することになります。