8月25日(土)、きょうされんが主催する「安居楽業ゼミナール くらし」に参加しました。この日の午前中は、「障害の重い人が住み続けるための支援をつくる」というテーマで、講義がありました。支援体制を作り上げるまでには、様々な苦労があったということです。例えば、人材の確保や機械浴槽の設置といった設備にも多大な投資が必要で、この両者においては、公的な補助がまだまだ不十分であるということが現状の問題として存在しています。
障害者の真の自立を考える!!
午後からは、「家族依存からの脱却をめざして」というテーマに対して、佛教大学の田中智子講師に話をしていただきました。まず、家族からの脱却すなわち「自立」においては、2つの要件を満たす必要があることを強調されていました。その2点とは、「財の保障」と「財の活用の保障」です。もちろんこれは、ノーマライゼーションの思想に基づいた「標準的な生活」の保障です。しかし現在でも、障害者本人・家族に生じる貧困の諸相という問題があります。この問題を解決せずにして、「自立」はありえません。障害者・家族それぞれの当事者に基づく社会運動の必要性が叫ばれています。(前田亨)