毎年、障害者週間にちなんで「きょうされんがんばるデイ」が行われます。今年も12月16日(火)14:00から奈良県庁北分庁舎で、奈良県への要望を訴えました。
参加者は、奈良県から障害福祉課課長有本氏をはじめ3人、きょうされん加盟施設の8施設から約30人(職員10人を含む)でした。
奈良支部から、国に対して「骨格提言」に沿った障害者総合福祉法の改正の要求等を求めました。県に対しては①障害者差別をなくすための条例を実効性のあるものにしてほしい ②精神病院の病棟転換型居住施設への反対と長期入院者への地域生活の保障 ③65歳以降のサービスについて ④精神障害者保健福祉手帳所持者も2級までに「心身障害者医療助成事業」を早急に拡大するよう働きかけること、などを要望しました。更に、10月より奈良支部に新規加盟した十津川村地域活動支援センターから、(1)十津川村の障害福祉計画の策定への支援 ②安定した支援センター運営のための経費の取り組み、などが丁寧な地域の状況報告の中ではなされました。
利用者部会「あかつき」も独自に要望書を作成し(1)国に障害者年金を減らさないように意見してほしい ②グループホームを増やしてほしい ③障害があっても働きやすき環境を作ってほしい ④精神障害者への福祉医療が全部の市町村で実施できるようにしてほしい ⑤公共交通機関の運賃の割引を充実してほしい などがあげられました。
要望書を手渡すだけでなく、障害当事者から現在思っている欲しい支援や援助の生の声を発言して貰いました。
それらに対して県からは、「国が行うことは、知事会などを通して国に訴えます。県でできることは行っていきます。奈良県の障害者差別をなくしていく条例には、差別の定義、救済措置、県民の理解促進を盛り込み、検討委員会で最終段階に入っており、2017年の施行を目指しています。精神障碍者の心身障害者医療助成事業は市町村事業ではあるが、実施指導を行っています」との答えを頂きました。
1時間が短く感じられ、終始和やかに活動を行えました。
その後雨の中、近鉄奈良駅で第37次国会請願の署名活動も行いました。充実した1日となりました。
(麻 まり)