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カフェを併設した「アートスペース上三条」は、若手作家の発表の場として利用されることが多いギャラリーです。絵画や写真、草木染やアクセサリーなどの作品が入れ替わり展示されます。路地裏の隠れ家的な小さなスペース。真っ白な壁面に「星に語りて」を映し出せたらどんなに素敵だろうと想像しながら、上映をお願いしてみました。
もともとパンの販売など日頃からお世話になっていますので、主旨はご理解頂けました。しかしギャラリーでの映画は初めての試み。オーナーからは「まずは作品を見てみたい」と要望がありました。タイミングよく事業所内での上映会があり、ご足労願いました。終了後、「いい映画でした。困った時は声を上げていかないとね」と
力強いご返事を頂戴しました。オーナーは80歳。前向きな生き方に頭が下がる思いです。
今回は、福祉の仕事に従事する人以外に観て頂きたいことが狙いです。
告知はギャラリーの顧客リスト、朝日、奈良新聞での告知、フェイスブックなどで
発信しました。チケットは「こッから」の紙すき班で制作した凝ったもの。少しずつ準備を進めましたが9月21、22日の開催日が近づくと同時に台風が接近し、不安の中で当日を迎えました。
初日は晴れ。椅子や機材の搬入後、頭を寄せ合い弁当を食べていると、開場前からお客さんがやってきました。カフェの常連さんでもあるようで、たちまち賑やかな
雰囲気に包まれました。上映中は、話が進むにつれて目頭を押さえる方が多く見られました。自然に沸き上がった拍手に感動です。2日目も曇り空にも関わらず会場は一杯に。「奈良での上映を待っていた」、「出演者が知り合いです」など驚きの声。
また、「上映するにはどうしたら良いか」という相談も寄せられました。2日間で50名のご来場。書籍もたくさん売れました。
撤収時に大雨。びしょ濡れになりながらも心はホコホコです。青垣にかかった大きな虹が「良かったねぇ」と語りかけているようでした。
(コミュニティワークこッから 西田 敦)