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今回ご紹介するのは立川談四楼著『声に出して笑える日本語』です。落語家として活躍している談四楼氏が、どこにでもあるような日常の中に隠れている、ついププゥッと笑ってしまう「あそび」を次から次へと見つけ出してきます。読み始めると描かれている世界にあっという間に引き込まれ、その日のうちに読み終えてしまいました。
読み終えてふと、こんな風に日常の些細な出来事を大きな笑いに変えられるような感性を私は持てているだろうか…と考え込んでしまいました。インターネット環境が整い、有り余るほどの情報やつながりが手に入るようになりましたが、それらに振り回されて本来持っているはずの感性をすり減らしてしまっているのでは? と。
私たちの仕事は当事者のふとした一言や行動を敏感に感じ取り、その人の持つ力を引き出していくことでもあります。この本を読んで、改めて日々の生活の中に潜む些細な出来事に感動できる心をはぐくんでいくことの大切さを学びました。
さてここで皆さんに問題です。「理科の問題です。氷が解けると○○になる」。さて答えは? 「水」なんて風情のない答えは駄目ですよ。それぞれに素敵な答えを見つけてください。(刀根治久)