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第3回国連防災世界会議 参加
3月14日~18日、仙台で開催され170か国4万人が参加。初めて障害者の分科会も設置される画期的な会議となりました。関連事業として行われた陸前高田でのシンポジウムや、JDF支援センターいわて報告会では、JDFが陸前高田市と行った被災障害者実態調査が、市アクションプラン(当事者参画が特徴)につながっていることを実感。現地視察では市街地の巨大なかさ上げ工事を目の当たりにしながらもまだまだ復興には時間がかかる中で、長い仮設生活は限界点を超えていることを思いました。藤井克徳JDF幹事会議長(きょうされん専務)が、「死亡率2倍の問題はまだ検証されていない。このデータを蓄積し議論していくことが重要。また、何をつくるのかではなく、誰が参画するのかが大切なものさし。権利条約をベースにした取り組みを!」と強調した発言が印象的でした。仙台市では研究者らと被災後の生活困難分析がすすみ、「傾向と対策」が深められる一方、JDFみやぎの地道な仮設住宅訪問から見えてくる個別課題も深刻化しています。自然災害が世界中で急増している中、EU欧州連合では「災害弱者対策」といった特別なものではないインクルーシブ防災が主流となって進められている事例などが報告されました。今、全国の自治体で「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」策定がすすめられています。きょうされんとしても積極的に関わり支部や事業所においても議論していくことの重要性を感じました。 (小針 康子)