〜きょうされん第33回国会請願行動について〜
2010年5月26日に全国総会、27日に国会請願行動に職員2名、利用者1名が参加しました。全国から350人の請願団が120万筆の署名を携え永田町にある議員会館に赴きました。盤国会への自立支援法一部改正案という「悪法延命」と言うべき法案提出が控え、今までにない緊迫した国会請願行動となりました。(注:その後、一部改正法案は廃止となりました。)
私達は、奈良から集めた10,870筆の署名を奈良選出の議員9名に手渡しました。
紹介議員になっていただいた方は、参議院 前田 武志 (民主)、衆議院 大西 孝典 (民主)、衆議院 田野瀬 良太郎 (自民)、衆議院 吉川 政重 (民主)で9議員中4議員でした。(敬称略)
「風の強い日も、寒い日も、駅前などの街頭に立って一生懸命集めた署名です。紹介議員になってください。」と参加した利用者が訴えました。残念ながら、当請願だけでなく、今国会に付託されたすべての請願は衆参とも審議未了のまま不採択となり、国会閉会となりました。
めまぐるしく変わる障害者福祉施策の動向に振り回されることなく、「私達のことは私達抜きで決めないで」を合言葉にこれからも、とびっきりの新法作りを目指して、多くの人とともに運動を広めたいと思います。皆様から頂きました募金は、国会請願団の交通費として大切に使わせていただきました。改めて御礼申し上げます。(すたぁと 島 耕治)
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〜先の通常国会での障害者自立支援法改正法案の廃案について〜
障がい者制度改革推進会議、総合福祉部会の論議を一切踏まえず、5月末、自民党・公明党が改正法案を提出しました。民主党もこれにのり、まともな審議もせず委員会採択がすすみました。
「新法制定までのつなぎ法案」といいながら、応益負担条項は残し、施行はH24年、介護保険見直し年と照準を合わせ、統合へ誘導・・・・といった問題が明らかになり、「自立支援法延命の策動は許さない!」「障害者問題を政争の具にするな!」と連日の抗議行動が国会前で展開されました。
こッから仲間自治会などでも厚生労働委員に抗議ファックスを送付しました。推進会議・総合福祉部会も全会一致で「意見書」を提出しました。結果は参院本会議の審議が流れ廃案となりました。
しかし、厚労省は自立支援法に今なお固執し、与党は旧政権時代の「構造改革」路線に回帰。流動化する政界と障害者団体の政治的立場を思うと、参院選挙後の臨時国会で、また再上程される可能性も否定できません。運動を広げていきましょう。(こッから 小針康子)