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〜「ふるさとをください」ファイナル上映の報告〜
2010年6月5日、吉田病院で奈良県では最後となる「ふるさとをください」の上映会が開催されました。開催までの間、多くの人に「ふるさとをください」を観て欲しいとの思いから、奈良市内の精神科の診療所を訪れ、チラシやポスターを置いてもらえないか交渉しました。突撃訪問にも関わらず、二つ返事で了解が取れた所もあり、こちらの思いが届くような気がしてとても勇気づけられました。私自身、この訪問をしながら、きょうされんとは何か、この映画に流れるメッセージは何かなど、立ち止まって考える機会を与えてくれました。
当日は実に80名を超える人で大盛況でした。地域の方もたくさん来られ、用紙いっぱいに感想を書いてくれました。映画を観て何かを感じ取ってくれたのだと思います。今回の経験はとても貴重であり、今後の運動に繋げていければと思いました。(ハイツリベルテ 大倉 歩)
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〜2年間にわたる上映運動を振り返って〜
これまでに、県内障害者団体で障害者テーマの映画上映に家族会として“協力”してきたことはありますが、今回は上映実行委員会の一員としてではなく、主体的に上映権取得からはじまり、総会の記念講演に代えて、この映画試写会を実施し、各地での上映に取り組んだことははじめての体験でした。
「家族会以外に訴えるのは嫌だ、割り当てをされるなら家族会をやめる、赤字が出たらどうする?」など、私たち“精神障害者家族”の会の現状や“遅れ”が如実に噴出したこともありましたが、「きょうされん」や施設職員、他の障害団体との共同の取組みの初体験と、“思い切って”当事者家族の立場で、まわりの人々に声をかける会員が広がったことは、会員および家族会に大きな力を与えていただきました。
相対的に家族会組織の小さいこともあり、主催して頂いたきょうされん奈良支部をはじめ、上映実行委員会に参加していただいた施設職員、他障害団体・地域民生児童委員の方々の大きな動きのおかげで、各地で予想をこえた多数の鑑賞を得られた事は誠に有難く、とても感謝しています。 (奈良県精神障害者家族会連合会会長 仲田 昭七)