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『子どもにつたえる日本国憲法』
著:井上ひさし 絵:いわさきちひろ 発行:講談社
この本は著者が憲法の大切さを子どもにつたえたいということで作られた本です。絵本「憲法のこころ」とお話「憲法って、つまりこういうこと」の2部構成となっています。
絵本の部分では憲法の前文と第9条の条文を、原文の固い言葉ではなく、わかりやすくしかし力強い言葉で読むことができます。お話の部分では憲法の考え方がいかにたいせつか。そして戦争をしないことがどれだけ強くて勇気のある事かが書かれています。子供へのメッセージとして作られていますが、今の世にこそみんなが読んで、なんで憲法が大事なのか、改めて考えなおすことのできる本だと思います。人と人が互いに尊重し合いながら自由で、当たり前の生活をするための決まりが憲法だと再認識しました。そのことを制限することは間違いであり、そのなかでも最大の間違い(=自由で当たり前な生活を奪うこと)が戦争だと思いました。 (辻 伸之)