近畿北陸ブロック代表者会議一泊研修
12月4日(日)~5日(月)にかけて、近畿北陸ブロック代表者一泊研修が富山で行われました。富山は、「我が事・丸ごと」でモデル事業として登場する「富山型デイサービス」で注目されています。子育て・高齢・障害の分野に限らず、受け止めるデイサービスを県独自で横断的な補助金の交付を行っています。
研修では、「富山型デイサービス」を運営する「ふらっと」の宮袋季美さんのお話を伺いました。
ご自身が重度の自閉症の息子を持つ母であり、県内の事業所のあり方に疑問を持ったところから、先行して「富山型」を実践する事業所に触れ、「自分たちができることを」と開設されました。
「市民運動型」として、地域の方の協力を存分に集め、現在では、放課後デイ、介護保険通所介護、指定特定相談支援など「赤ちゃんから、高齢の方まで」を受け入れておられます。
地道な運動を重ね、行政交渉を積み、一つずつ課題を乗り越えてこられました。ひとりひとりの「ねがい」に寄り添い、地域と共に事業を育ててきた歴史は、小規模作業所作り運動に重なります。特に、行政をも巻き込んでともに考えあう風土を作ってこられたのは、運動の成果だと感じました。全国から見学に来られる「富山型」。国は、全国展開させていきたい方針を持っていますが、富山で20年以上の運動により築き上げたものを、一律化、均等化せず、「財政抑制」のための手段として用いられないよう、動向に注視する必要があります。
(すたぁと 島 耕治)