多くの実践と運動の積み上げによって、少なくともなかまが地域で暮らしたいと言える世の中が出来てきていることを再確認させていただきました。障害を持つことは不便ではあります。しかし、不便さは人の輪や道具で解決出来ます。恐ろしいのはその不便さがあるが故に不幸になってしまう事です。地域にも出られない、学校にも行けない、就職も出来ないという状態が障害を持つことで作られるなら、それとは私たちは戦っていかなければなりません。その戦い方は、大きな声を出して訴えることも必要ではありますが、粛々とどんなに障害が重くても、重なっていても、人の輪の中で誰もが生きる社会を目指して実際に実践を続けるしかないと思います。今日届かなくても明日、明日届かなくても10年この場でなかまと発信し続ければ、誰かに届いて世界が変わる日が来ると信じてやることが一番大切だと思い出させて下さったこの文章に感謝しました。そして、これからも、願いを聞いたら、それに向かって全力で支援をする。
まだまだ地域には、障害があるからといっていろいろと健常者が当たり前に行っていることでも我慢を強いられている人が沢山おられると思います。そういった人たちを幅広く受け止め、地域が障害がある人もない人も等しく経験の機会が保障されれば良いと考えます。 原点を見つめなおす良い機会をいただきました。明日からの支援にも役立てたいと思います。 (八百本 哲)