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～木全和巳著『安心して豊かに暮らせる地域をつくる』
昨年から私達の法人もある町から相談支援の委託をいただき、日々飛び込んでくる数多くの相談の対応をしながら、担当相談員と障害があってもなくても安心して暮らせる地域ってどうあるべきなのかと考えない日がない中で、この本を読む状況になったことに、少し運命的なものを感じました。読み進む中で、本人の思いに沿った支援のあり方を常に考え、発達を地域で保障することが改めて大切であり、それが実現されてこそ安心して暮らせる地域になると今更ながら再確認が出来ましたので、明日からの相談に対しても基本に立ち返って向かっていこうと思いました。
出版されたのが、2008年ですのでまだまだ自立支援法が今後どのような形で私たちの活動に影響を与えるのか見えなかった時代のものですが、問題として指摘されている点は現在も解決はされていません。新法にこの４月から移行しても何も改善されていません。本当の意味で安心して暮らせる地域を実現するために、問題の再確認も出来る本書を再度皆さんも手に取って読んでいただければ、今後の運動にも力が入ると思いました。（八百本哲）
