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記念講演はきょうされん専務理事の藤井克徳さん。ウクライナの障害のある人に向けた詩が7か国語に翻訳され、ウクライナの障害者団体にとどけられ、新聞各紙でも障害のある人の実態が報道され始めました。
オープニングは「奈良蟻の会合唱団」の
みなさんが、平和を祈念する「うたごえ」を3曲披露してくださいました。(総勢30人を超える事前録画)
藤井さんは、「戦争は大量の障害者を作る最大の悪である」と国際障害者年の時の言葉を引用し、戦争が終わった後も長い不況、
食糧難で苦しまされる。戦費は子どもたちまで払うことになる、と語られました。
1944年には、ナチスドイツ時代の障害者大量虐殺(T4作戦)により、法律では
なく、命令書でホロコーストにつながる悲劇が行われたと紹介されました。
「障害者は劣った存在である」という優生思想は、わが国でも優生保護法として作られてきました。「戦争が残したおとしもの」と表現されました。
この優生思想に打ち勝つよりどころとして、憲法(特に9条)、障害者権利条約を挙げられました。
ワークセンターこすもすの利用者からは、ウクライナ募金を事業所で取り組んでいる報告がありました。
支部総会では、各会員がコロナ下でも地域とつながりを作り活動を作ってきたことなどの報告がありました。
「精神医療国家賠償請求訴訟を応援する奈良県民の会」より、精神障害のある人の
社会的入院問題について報告があり、現在取り組んでいる訴訟への支援が訴えられました。
最後に藤井専務理事より、「今までは集まってつながることでエネルギーを作ってきた。支部結成20年という節目のチカラを使い、大きな企画を考えてほしい。階段をトントンとのぼるように飛躍してほしい。運動面では地域での人権センターというように位置づけられるように組織を作っていってほしい。」とエールを送られました。