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9月10日、支部セミナー白熱教室を教育会館で開催しました。
当日は、仲間や加盟事業所からの参加が約50人の多数となりました。
最初に奈良県こころのケアチームのコーディネーターで県医療政策部保健予防課の村田清さんから報告がありました。
村田さんは、奈良県として大震災直後から宮城県気仙沼市へ医療支援をしていましたが、地元の復旧に応じて5月末に終結し、以降はPTSDや適応障害などへの対応で宮城県から要請を受け、長期の対応が求められていることから、医大や教育大、精神科病院協会などと調整して、7月以降毎週3泊4日でこころのチームを派遣していることを報告されました。
また、気仙沼の教訓から、台風12号で被災した十津川村の自立支援対象者などに、自衛隊のヘリコプターで薬を届けていることも報告されました。
次にきょうされん全国理事の小針康子さんからは、福島県南相馬市での支援活動、JDF(日本障害フォーラム)被災地障がい者支援センターの取り組み報告がありました。
続いて、西川茂きょうされん副理事長は、白熱教室「大詰め 自立支援法廃止後の新法づくり」と題して講演しました。大震災後の復旧・復興に「不平等と格差」をつくらないために、「障がい者制度改革」が不可欠として、「改革」にあたってのきょうされんの政策提言を紹介しました。障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会が、8月30日出した「障害者総合福祉法制定にむけての骨格提言」にもふれ、部会委員55人が喧々諤々の議論の末、ひとかたまりとなって、まとめ上げた意義が熱く語られました。骨格提言は、障害者権利条約と自立支援法訴訟の基本合意が指針となり、「障害のない市民との平等と公平」、「谷間や空白の解消」、「格差の是正」などを目標に求めています。年明けの通常国会で、水準の高い「障害者総合福祉法」が上程されるためにも、この秋、10月28日の大フォーラムを運動の山場として、大運動を推進することをよびかけました。 (文責 濱)