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2013年5月11日(土)、大和郡山市三の丸会館で第11回奈良支部総会が開催されました。
記念講演では、「障害者権利条約がさししめすもの」と題し、後藤強きょうされん常任理事から、「他のものとの平等」を実現することで“障害を理由とする差別の禁止”や“障害のある人が権利の主体となる”という、めざすべき社会の姿が示されました。
戦争の教訓を踏まえて採択された世界人権宣言以降、子ども・女性・障害者の権利条約が生まれた歴史的経過を話されました。権利条約は、憲法と国内法の間に位置付けられます。条約に批准することで、生活保護受給者の自動車保有裁判や精神障害者の福祉医療費の問題など障害者分野に留まらず、TTPや原発被災者の法律など、すべての領域にまたがる強い条約となり、各分野に対して影響力を持つことが紹介されました。
後藤常任理事は、「排除される人が生まれる背景は、社会の仕組みが知らず知らず生み出している現状である。不条理を明らかにしながら“わけへだてのない社会”を運動によって作っていこう」と締めくくりました。
講演の他にもJDF被災地ドキュメンタリー映画の鑑賞や、分散会形式での討議などバラエティに飛んだ支部総会となりました。(島耕治)