活動家一丁あがり! 〜社会にモノ言うはじめの一歩〜
著者:湯浅 誠 NHK出版
私が『活動家』と聞くと、あまり良い思い出がありません。私が大学卒業後、とある団体の専従にならないかと誘われたけれど、仕事時間があまりにも酷で、理由を聞くと「活動(運動)だから仕方ないよ」と言われてしまった事がありました。etc…。
前に働いていた施設では、連続72時間労働や、早朝4時出勤、1日空いている休日は数えるくらい、辞めたいと所長に言うと、「あ、そう、ふ〜ん」とだけでした。
知り合いが、労働基準監督署とかに行ったらと進言してくれましたが、もし行ってその施設がアウトになって、通われている利用者の行き場がなくなったらと大袈裟に考えると声を上げられませんでした
障害者自立支援法もそうだけど、施設職員の環境や体制も大事と考えています。自身、気の弱さのため、そういった活動(運動)は多く出来ませんが、それらをテーマにした活動家の裏方で行動したいと思っています。
この著書は活動家の入門書なので、世の中を変えたい、世の中に言いたい方は是非読んで『活動とは』を勉強して下さい。いかに活動が楽しい、やり甲斐があることと教えてくれます。(私も楽しそうというのはわかりました。現実には難しいかもしれませんが。)
実際に活動中の話などが読め、参考になると思います。
著者の湯浅誠さんは、ニュースでもよく取り上げられていた『年越し派遣村』の村長であり、講座『活動家一丁あがり!』を開催し、活動家を支援してくれています。
前 史範